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小さな先生と仲間たち

涙脆いおっさんの感動、感心、おバカな話

遊び食べ

子育てすると親の悩みの一つである、遊び食べ。

僕の娘も遊び食べをした。

 

ネットで遊び食べを検索すると、食べ物を粘土のように

手でグチャグチャにしたり、食器やスプーンを投げたりして

周りを汚して困っているとかの書き込みが多い。

 

娘は食べ物を手でグチャグチャにしたり、食器やスプーンを

投げたりはしなかったが、食べ終えると、茶碗の中に

おかずや汁物等、すべて混ぜる遊び食べをした。

 

僕は子供の遊び食べは正直、イヤだった。

理由は食べ物を粗末にすること。

 

お腹いっぱいなら、そのまま残してくれれば僕が食べるのに

遊び食べで何でもかんでも混ぜて、後で食べられなくして

しまうのがイヤだった。

当時、娘にそのまま残せって言っても分からんけどね・・・。

 

なので、遊び食べをやりだすと、僕が堪り兼ねて

食器を取り上げた事が何度もある。

当然、娘は怒って泣き出すから、娘に返す.......。

お茶碗の中はグチャグチャ。見るのがツラい.......。

 

遊び食べで食べ物を粗末にする行為が嫌になった理由は

独身の頃、母親に、とある話を聞いたから。

 

僕の親父は昭和ひとケタ生まれ。

食べ盛りの少年期は戦時中だった。

 

そして、僕のお爺ちゃんは34歳の若さで戦死した。

 

僕のお婆ちゃんは子供達にご飯を食べさせる為、他府県に

出向き、ヤミ米を買いに走り回り、数日間、家を空ける事は

ザラだった。

 

家には食べ物が全く無く、親父は3日間何も食べられず、

お腹が減り過ぎて、起き上がる事も困難だったらしい。

 

親父は食べ物に苦労した為、僕ら息子には苦労は

させたくないからと、豪華ではないが腹一杯ご飯を

食べさせてくれた。

だから、僕自身は食べ物には苦労していない。

 

その話を聞いてから、食べ物を粗末にする事が嫌いになり、

今でも僕は食べ物を残すことは殆どしない。

その為、分かっているけど、子供の遊び食べの行為が

理解し辛い。

 

娘が遊び食べ全盛期だった頃、僕の実家で娘がご飯を

食べていたら、案の定、遊び食べをやり出した。

 

僕が娘に『アカン。食べ物を粗末にしたら!』と、

言っても、無駄な話。

でも、僕の親父も母親も遊び食べしている娘を見て、

ニコニコしている。

 

母親が、

『やりたい事、好きな様にさせてやったら、ええやん。』

 

母親も親父同様、食べ物に苦労している。

多分、この世代の人はみんな苦労している。

 

僕は心の中で、『親父も母親も、この遊び食べを見て、

ツラくないか?』と思っていた。

 

でも二人共、孫というより、子供の遊び食べは成長の一つだと

理解している。

 

ごめん。それを理解出来なかった当時の僕は、駄目パパやったね。

 

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