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小さな先生と仲間たち

涙脆いおっさんの感動、感心、おバカな話

義父の梅干し

今月の上旬、義父が亡くなった。

83歳。すい臓癌だった。

 

家族を一番大切にし、優先順位は家族からで、自分の事は後回しにする人で

身近な周りも大切にする心優しい人だった。

そんな義父を持った僕は誇りに思っている。

 

義父は凄くマメな人で自分で梅干しを漬けたり、じゃこと山椒を炊いたりと

家族や親戚が喜んでくれるものを良く作ってくれた。

 

特に娘は義父の漬けた梅干しが大好きで、毎日、大きな梅干しを2個位、

そのまま、食べていた。

材料は義父の田舎でとれた梅とシソと塩だけ。

シンプルで添加物が一切、入っていない一番安心できる梅干し。

その梅干しの在庫も残りわずかになってしまった。

 

もう、義父の梅干しやじゃこと山椒を炊いたものを食べる事が

出来なくなってしまった。

 

義父は亡くなったんだけど、いまだに亡くなったとは、思えない。

 

出勤途中に義父が亡くなったと聞いた時、その場で泣き崩れた。

年甲斐もなく、いっぱい泣いた。

今でも、思い出して泣く事がある。

 

でも、今は泣いても、涙が余り出なくなった。

涙が枯れるって、この事なんだな、と。

 

義父の闘病中、嫁さんは娘の前では、絶対に泣かない様に

気丈に振舞っていた。

でも、娘が嫁さんに、

 

『ママ、我慢しなくていいよ。泣きたい時には泣いた方がいい。』と。

 

それを聞いた途端、嫁さんは我慢していた糸がプッツリと切れ、

泣き崩れたらしい。

 

そんな言葉を教えた事なんて無いのに、言える事が娘は成長したんだな。と。

 

悲しみと喜びが沢山あればある程、人は成長する。

娘は成長しているが、僕は精神的にも成長が止まってしまっている。

 

日頃、自分って、本当に弱いな。って感じており、

自分自身に嫌気がさしている。

 

そんな、姿を見ている嫁が、

『パパ、頑張れ!』って。

 

ごめん。時間がかかりそう。

 

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